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4月「私は良い羊飼いである」

私は良い羊飼いである。

ヨハネ 10:11


 イエス様はご自分のことを羊飼いに例えられました。羊飼いとは牧場(まきば)で羊の世話をし、羊を守る人ですので、牧者とも言います。キリスト教会はその牧者であるイエスに導かれる人々の集まりですから、そこで中心的な役割をする人を牧者、または牧師と呼びます。でもこの牧師は多くの場合聖書の専門家でもありますから、先生と呼ばれることが多くなりました。「牧師先生」なんて呼び方もされます。いつの間にか指導者、ちょっと偉い人というイメージが付きまとうようになり、本人たちも何か自分は特別と思い込んでいる場合が感じられます。困ったものです。
 でも聖書の中でキリストが言っているのは、良い羊飼いは、羊のために自分の命も投げ出すような存在なのだと言っているのです。つまり羊のためならなんでも辞さない、羊に仕える存在なのだということです。指導者ではなく仕える人であるというイエスの教えは、ですから私たちも互いに仕える者となりなさいということなんです。
 こども園で聖書の言葉に親しみながら成長する子どもたちが、このイエスの愛に守られてすくすくと成長してくれることを、共愛学園こども園は願っています。教職員一同も、仕える者、子どもたちをそのままに受け入れ、愛することで、イエスの愛を子どもたちの心に刻んで行けることを心にいつも留めていきたいと願っています。

荒谷 出:こども園宗教主任