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8月 ゆったりと

8月の主題 ゆったりと
8月の聖句 平和を実現する人々は、幸いである。(マタイによる福音書 5章9節)
8月の讃美歌 ロケットにのって(3歳以上児)/ いのりのはなかご(3歳未満児)

ゆったりと

 蒸し風呂にいるような毎日ですが、体調を崩されたりしている方はいらっしゃいませんか。朝門当番で 4.5 歳児の子ども達を受け入れながら、完全にまだ覚醒しきれていないのではと感じる子ども達の様子に、思わず「大丈夫?」と声をかけてしまいたくなるこの頃の朝です。毎日の暑さにも負けないで、プール遊びや、園庭で喜々として過ごしている元気印の子ども達も、この夏の暑さと懸命に戦っていたのですね。シャロームデーから 1 号認定の子ども達は、夏休みに入ります。家族との生活をゆったりと過ごして欲しいと思いますし、夏休みでなければできない特別な時を豊かに紡いで欲しいと願っています。園で生活を続ける子ども達は、ゆったりとした保育の流れを保障しながら夏ならではの遊びを十分に楽しんで行くことができたらと考えています。
 日常の保育の中で、それぞれに育っている欠席するお友達の事を覚えて祈る習慣を、家庭にある者、園で生活する者の違いを超えて、互いに覚え祈り合う生活ができたらと願っています。どこにあってもどこにいても、乳幼児のゆったりとした生活が整えられた中で夏ならではの発見や驚き、不思議さへの探求や試行錯誤する時間の中で豊かな経験ができますよう願っています。
 また、8 月は終戦記念日を迎える月でもあります。7 月に七夕飾りを作り親子で願いを短冊に託した経験が、「戦争は二度としてはいけない。」と言う願い=祈り=平和を親子で考える機会になればと願っています。

今が一番

 子育ては本当に大変です。かつての私も 0 歳から、1 歳、2 歳と 2 人の息子を抱えトイレにも行けない時代を経験しました。先を争うようにお母さんを一心に求める息子たちに、時には一人にして欲しいと何度呟いたことでしょう。子どもは親を選べない、親もこどもを選べないという選択肢が無い中で、息子たちの世話をしているのは私と思っていたのですが、実はもっともっと奥深いところで私自身が 2 人の息子たちに愛され、許され、救われて生かされていることに気付かされたのは息子たちが何歳になった時だったでしょうか。子育てはちょっとしんどいけれど、育て育てられる今が一番。お子様との時間を大切にお過ごしください。

ハレルヤ通信 8月号

 毎日の猛暑に悲鳴を上げている身体。数年前まではどんなに暑くても我が家では、クーラーの使用は来客がある時と決め生活をしていました。体を作り上げる時期の息子達の自律神経を育てるために夏は暑いのが当然、冬は寒いのが当たり前、何よりも寒暖の環境の中での順応体験が大事と、どんなに寒い時期でも半袖半ズボンの生活が小学生の息子達の常でした。寒さのために風邪を引いたことも起きませんでした。その環境が息子達の巣立った今も継続していただけの事なのですが、私自身が若さの綱引きに負けてしまったのか気温の上昇の勢い強いせいなのか、夏でも毛皮生活の老犬を労わる理由にし、クーラーをガンガンに付けくつろぎの時間を確保しています。前日冷凍庫で寝かした水分補給のペットボトルも欠くことのできない生活必需品になりました。就寝時はクーラーを切りますので、冷凍庫で冷やした水枕でクールダウンすると日中の猛暑の疲れも加わり、たちどころに夢の世界に入れます。夏負け予防は、健康のためにと息子夫婦が送ってくれた果実酢を飲むこと、これが結構体をしゃんとさせてくれます。頂いた梅を塩と氷砂糖の二種類に分け夏バテ予防に仕込み中です。保護者の皆様は、ご家族のためにどのような工夫をし、猛暑の夏を乗り切る工夫を実行しているのでしょうか。
 こども園の教育・保育目標は皆様のご存知のように「元気な子」「優しい子」「考える子」です。乳幼児期の育ちの中で命を育てる健やかな体作り、愛を育てる心作り、共に支えあう仲間との繋がりを育む仲間づくりを 3 本の柱として掲げ、乳幼児自らが遊びを通して興味関心を持ち「なんだろう?」「面白そう!」と意欲を持って主体的に動き出す様な環境を整えることが私たちの仕事でもあります。乳幼児を擁護する環境と乳幼児の力を引出し育てる環境とのバランスの見極めが肝心。乳幼児の今に何が大切で且つ必要なのかを問い直しながら、多少の負の環境の構成の設定をする工夫が必要なのかも知れないと思う昨今です。

園長 白石由紀子