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9月 試行錯誤・やってみる

9月の主題 試行錯誤(3歳以上児)/ やってみる(3歳未満児)
9月の聖句 あなた方はキリストの体であり、また、一人一人はその部分です。(コリントの信徒への手紙Ⅰ 12章27節)
9月の讃美歌 ひとりひとりのなをよんで

試行錯誤・やってみる

 8 月は蒸し風呂にいるような毎日が一変毎日毎日雨又雨の日々に、平年なら1日に2回は水遣りが必要だった庭の草花たちも、水遣りの手抜きがあってもしゃんとしています。それでも日照不足の為でしょうか、花芽よりも葉ばかりが茂っています。「今年の作物の収穫は大丈夫?」の呟きに応えてくれたかのように正常な毎日がようやく帰ってきたようです。

 初めてのシャロームデーから夏休みに入った子ども達は夏休みならではの特別な経験を重ねられたでしょうか。園生活を継続している子ども達も、プール遊びやゆったりとした園生活が満喫できたでしょうか。与えられた環境の中で得た様々な経験を十分満喫した子ども達は又、新たなステップを目当てにその心を動かして挑戦して行くことでしょう。

 いつの間にかキラキラしていた青空が穏やかに高く広がり、目元にはトンボが飛び交うようになりました。9 月に入ります。季節も夏から秋へと切り替わる時、スタートした二学期の園生活を整えながら秋の園生活へのギアチェンジをしていきたいと思います。季節の変化は子ども達を取り巻く環境の変化でもあります。季節の変化と共にページをめくるように遊びが変化していきます。草むらには秋の虫達が待っています。じっくりと観察したり、新しいことへのチャレンジがあちこちで見られていくことでしょう。興味の赴くままに「やってみる」こと、興味関心のあるものに意欲を持ってじっくりと向き合うこと、繰り返し試す、やり直す、「試行錯誤」する時間の保障をしながら保育を重ねたいと思います。

ハレルヤ通信 9月号

 連日の猛暑が嘘だったかのような雨模様の天候不順に、水遣りの日常からの解放はありがたくもあるものの作物の収穫や値上がりが気になるところです。1 号認定の夏休みの間は、プールがほとんど使用できず、職員が頭を寄せ合いのぞみ棟の小プールにお湯を加え汗を流す程度でもとプールを再開、それでもハレルヤデーが近づいてくると気候も何とか持ち直したかと安心したものの、トンボが飛来する季節にバトンが託されたようです。協力保育のご協力有難うございました。職員もお蔭様でそれぞれがしばしの休息と研修にと心を振起する機会が与えられ感謝いたします。
 さて皆様はどんな夏を過ごされたでしょうか。私のこの夏の特記すべき出来事は、ばら組同窓会への出席です。私は共愛学園に勤務する前に幼稚園を 13 年間、子育ての専業主婦時代を経て保育園を 13 年間勤務致しました。ばら組とは幼稚園時代の新卒 2 年目で担任した3歳児 23 名のクラスです。昨年は園の行事で身動きがとれず断念し 2 年越しの念願が叶っての今回の出席となりました。1 年目の開催時の写真は送付していただいたのですがさっぱり誰やらわからずのままでした。今回は教え子達が当時のアルバムを持参してくれ、名札まで付けてくれていたので、今の一人ひとりの顔に母親の顔が先に重なり、時が立つうちに幼い頃の一人ひとりの顔が、手振り身振りまでが鮮明に甦ってきました。既におじさんおばさんになった当人たちが(当時の年令が年令だけに)当時のことをどの程度覚えているかは定かではありません。嬉々として話す女子達の話も、当時の本人の姿を母親から聞いたことが記憶として残存しているのかも知れません。案の定、当時かなり手がかかったと記憶する男子は、そのことを話しても当然のこと担任の私のことさえ覚えていないのですが。それでも年長組の頃の記憶は確かなようでページェントの配役では盛り上がりました。当時の何気ない日常を懐かしく思い返したひと時でした。東日本大震災の報告に幼稚園・保育園の再開が子ども達の日常を取り戻すのに一番効果があったとありましたが、私たちの託されているこども園の何気ない毎日も然りです。子ども達の今としっかり向き合い保育を重ねること、このことが何より大事と改めてこの会に出席して思いました。

園長 白石由紀子