み言葉を行う人になりなさい
ヤコブの手紙 1章22節
「み言葉を行う」って、大変聖書的で教会的な表現ですね。よく分からないという方が多いように感じます。教会の中ではよく、「キリストの証し人」となりなさいということが言われます。これもよく分かりませんね。
要するに、主イエスに倣い、愛と義を生きなさいということだと思います。しかし、これもよくわかりません。
でも、聖書にはその他にとても具体的なこともたくさんかかれています。傷ついて倒れている旅人がいたら、あなたはどうしますか?自分の安全だけを心配するのではなく、自分を犠牲にしてでも、その人を助けることが、神さまのみ言葉を行うことなんですよ。みんなと一緒にできなくて、群れから離れてしまった小羊がいたら、どうしますか?どんなことがあっても探し出そうとするでしょ?みんなと何でも一緒にできない子でも、やっぱり神さまの愛される大切な一人一人なんですよ。自分に敵対する人がいたらどうしますか?徹底的に戦いますか?それとも許して、隣人としてその人を受け入れますか?敵すらも許すこと、それが神さまのみ言葉を行うことなんですよ・・・・。イエス様は恐ろしいほど具体的な様々な教えやたとえ話を通して、人々に語りました。
こども園で学ぶ子どもたちの心に、そんな具体的なみ言葉を心の土台として育つことを、学園は願っています。やさしい心、人の弱さや足りなさに寄り添える心が、行いとなって一人一人の成長を支えてくれますように。
荒谷 出:こども園宗教主任