3月の主題 希望(3歳以上児)/ おおきくなる(3歳未満児)
3月の聖句 わたしは世の終わりまで、いつもあなた方と共にいる。(マタイによる福音書 28章20節)
3月の讃美歌 ちいさいにわ(3歳以上児)/ みみをすまして(3歳未満児))/ つくしのように(共通)
希望・おおきくなる
三寒四温を毎日。それでも日差しの輝きに春の確かな足音が聞こえてくるような季節に入りました。2017年度も残すところ 1 ケ月になりました。様々な事が思い出され感慨深く、子ども達の行動一つ一つが愛おしく抱きしめたくなる衝動に駆られます。3 月は保育者にとって 1 年間の保育の修了の感謝と喜び、そして卒園の別れが待っている複雑な季節。それでも一人ひとりの子ども達が大きくなった自信と力で新しい明日への扉を雄々しく開け、進級、入学の目当てに向かって歩み出して欲しいと願っています。
3 歳未満児は体の成長は勿論のことですが、言葉が十分発達していないための衝突や癇癪の繰り返しだったのが嘘のように、友達とのやり取りも豊かになり遊びも広がり、生活もスムーズに流れるようになりました。何よりも、自分より小さな子にそっと手助けしたり、泣いている子にそっと寄り添ったり等の姿から心の成長も感じます。一人ひとりに大きくなった事を伝えて行きたいと思います。
以上児の子ども達も時間を惜しむかのように群がって遊びに没頭する姿があちこちで見られるようになりました。今までの仲良しグループの枠を超え様々な友達と関わり、自分の思いを表現したり相手の思いも受け止めたりと、お互いがお互いを大切な存在と思っていることが自然と伝わってきます。遊びを通してお互い同士を理解する子ども同士の横糸の関係が育っていることに気づかされます。
一人ひとりが神様から頂いている賜物を活かし合い、今日の喜びの実が明日への期待、希望に繋がるようにと 1 日 1 日をじっくりと大切に積み重ねて行きたいと思います。卒園を迎える子ども達には、 神様の守りの中こども園で共に過ごした生活を通し、どんな時も「世の終わりまであなたたちと共にいる」と言うイエス様が共にいて下さるから大丈夫、新たな世界への歩みを進めて欲しいと願っています。
ハレルヤ通信 3月号
我が家の 10 数年になる年老いた娘の朝晩のお散歩の、肌を刺す冷たさが一段と穏やかに感じられるようになった朝。気が付いて目をやる先に、待てど暮らせどなかなか顔を見せてくれなかったプランターのチューリップの球根から愛らしい緑の頭が覗いていました。見上げた眼の先には、硬く尖って空を突き刺すかのように細く長く伸びていた枝々にふくよかな蕾達が並んで春を待っていました。春近しですね。冬の寒さがそれぞれの植物に休眠打破を促したようですね。桜の開花予想もニュースで流れていました。小さかったそれぞれの確かな成長の姿に「成長させてくださったのは神様です」コリントの信徒への手紙Ⅰ 3 章 6 節の御言葉を実感し心から感謝を捧げましょう。卒園の春を思うと胸に迫るものがありますが、一人ひとりの成長を心から祝福し心を込めて送り出したいと思います。大きくなるということは、それぞれの自立して行く過程でもあると言えるでしょう。 そして、親も保育者のいつまでも一緒に歩むことはできません。それでもこども園の生活の只中にいつもどんな時もイエス様の存在があった事、優しい瞳の中で愛され守られていた実感が一人ひとりの自己肯定感となってその未来を支えることでしょう。だから「どんなことがあっても大丈夫」とその肩を押してあげることができるのです。
♪小さい庭をよく耕し可愛い種を蒔きましたら お日さまにこにこ笑って眺め雨は静かに水を撒いた そのうち種に芽が生え出て土より小さき頭を上げ だんだん伸びて春が来たら蕾ができて花が咲いた 私も今は小さいけれど心の種をよく育ててだんだんのびて大きくなって神様のため働きます♪
小学校に、そしてその先の大きな未来にハレルヤ! 進級する一人ひとりも新しい世界にハレルヤ!
園長 白石由紀子