· 

5月 動く・みる

5月の主題  動く:3歳以上児  みる:3歳未満児

5月の聖句  父と母を敬いなさい。 エフェソ信徒への手紙6章2節

5月の讃美歌 「ありがとう」:3歳以上児「こころをあわせ」:3歳未満児


動く・みる

 

新緑の5月へ。季節は花吹雪の舞うピンクの風から新緑の香る心地の良い風に変わりました。新緑の木々の芽吹きに、園庭も遠くの山々もこんもりと変身し緑の色合いを深めています。入園進級して早1カ月が過ぎようとしています。この期間を乳園児も保護者の皆様もそして保育者はどのように過ごしたのでしょうか。どの子も、どの皆様も乳幼児が新しい環境に1日も早くなれるようにと願い祈るような毎日を重ねられたことでしょう。そんな思いを打ち消すように、泣いていても自らの力で「先生のそばにいれば大丈夫」と自分の居場所やお気に入りの遊具等、安心できることを見つけた乳幼児は、「なんだろう」と興味ある物(者)に目を向ける=「みる」ようになります。そして「面白そうやってみよう」心が動き=様々な事に関わる(遊具、保育者、自然、友達)=「動く」ようになって行きます。共愛学園の目指す環境による教育・保育の始まりです。乳幼児の興味のある物・事、目で見ている物や心で感じていることに気づき環境を整える保育者。さらなる遊びの展開に繋げて行くことができる様環境の再構成をし、遊びの援助や助言で支えながら、乳幼児の「面白そう、やってみたい」と幼児自ら主体的に動く=遊びだすことを大切に支えていく保育を展開していきたいと思います。

 

ハレルヤ通信5月号

 

 新学期がスタートして早1カ月。新入園児も進級児も自分一人で力の全てを使って新しい環境を乗り越えようとしています。その力の源は「必ず迎えに来てくれる。」という保護者の皆様への信頼です。この信頼を源に少しずつ園での様々な出来事を体験し、自らの経験を広げ繋げることで園が子ども達の安心できる場、楽しい場に変化して行くのです。ですから今は心配な事があっても合言葉は、「笑顔で送り出し、笑顔で迎えましょう。」なのです。

 今日は長男の保育園の頃の話をしたいと思います。結婚まで幼稚園教諭をしていた私は長男の入園にあたり心に決めたことがありました。それは何があっても「保育者の味方でいよう」と言う事でした。4歳で入園した息子は、「おはよう」と声をかけるお友達を迂回して登園するような消極的?な子どもでした。昼食の終了時間を計算しお迎えに行くと「まだ食べていますので」と30分程待つ始末。親としては何とも歯がゆい!その息子が手洗い中、友達に後ろから押され水道の蛇口にぶつかり右目の上を裂傷しました。担任からの状況説明と友達の保護者からも「申し訳ありません。」と丁重な謝罪の言葉がありました。私も「子ども同士の集団の中の事ですから気にしないで下さい。大丈夫ですよ。」と冷静な対応ができました。ところがそれから1週間もたたぬ内「本当に申し訳ありません。怪我をしました。お迎えをお願いします。」と園長先生の奥様からの電話でした。グローブジャングル(ぐるぐる回す遊具)に乗り込む際なのか降りる時なのか、グローブジャングルが回されてぶつかり、前歯がぐらぐらで診察を待つ間も出血が止まらない状態でした。保育者の味方を心に決めていた私なのに電話を頂いた時、すでに「また!」と言う言葉がよぎりました。息子の傷口を押えながら「担任は?状況は?」となぜ?なぜ?と出てくる涙を抑えることができませんでした。息子を思う母親の私がそこにいました。母親は子ども一筋になりきれるから、子育てを続けることができるのかもしれません。後日その日担任はお休みであったことも分かりました。あの時感情に任せ、「あの子とは距離をおきなさい。」なんて言っていたらとぞっとしました。なぜなら怪我事件の友達は、息子の大の仲良しの友達になっていたからです。集団生活を始めることは様々な経験を子ども自身が重ねて行くことです。様々な生き方を学んで行くということです。子ども自身の主体性を育み自立して行く過程の積み重ねと言えるでしょう。様々な出来事を素敵な物語に子ども自信が自らの力で変えて行くことでしょう。私達大人はそんな一人ひとりの力を信じ見守りしっかり支えて行きたいと思います。             

                           園 長  白石由紀子