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8月「互いに平和に過ごしなさい。」

「互いに平和に過ごしなさい。」

テサロニケの信徒への手紙Ⅰ 5:13 


 

人と人とが平和に暮すこと、それは人類始まって以来、いつも本当は人々が望んできたことのように思います。聖書の民は、人と会うと「シャローム」(神さまの平和がありますように)と声を掛け合います。イスラム教徒の人々は世界中どの国へ行っても、イスラム教徒同士では、必ず「アッサラーム・アライクム!」と、やはり全能者の平和がありますようにと平和の挨拶をします。イスラム教の場合には、「アライクム・アッサラーム」あなたにも同じように!という返答の挨拶も決まっています。

 

ヒンズー教の人々は、「ナマステ」とお互いの中にある聖なる命への敬意を表明しあいます。アメリカ人の握手も、利き手(右手)を差し出し、わたしは拳銃を持っていません、あなたを信用しているんですという意味での挨拶を交わします。

 

その他にもいっぱいあるんだろうと思います。平和はすべての人が、本当は心の一番奥底で願っていることですね。でも現実の世界では争いや対立、傷つけあいが溢れています。聖書の言葉も、平和を私たちに教えています。問題は日々の生活の中で、本当の意味での平和を実現することだろうと思います。

 

こどもたちが、それぞれが我慢したり、お友だちを受け入れたり、理解されることの喜びを学ぶ中で、真の意味で平和を作り出す一人一人として成長してくれることを願っています。暑い夏の日々、健康が守られますように!                   

 

                                荒谷 出(こども園宗教主任)