· 

9月「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい。」

 

どんな時にでも感謝するって、大変です。いつも喜ぶ?アホかいなって思いませんか?

 

喜ぶって、自分の望む通りに事が運んでいるとか、自分の希望が突然叶ったと言うことを想像します。感謝も同じ。自分にとって良いこと、肯定的、ポジティブなことがあるから感謝する気持ちになれるって、私たちは思い込んでいます。祈るって?そうした喜ばせてもらえること、感謝すべきことが実現することを、願うことが祈ると言うことと、私たちは理解しがちですね。

 

  そう 考えると、聖書、一体何言ってるのって思いませんか?

 

英語でperspective と言う言葉があります。「視点」と言う意味です。「自分」がすべての中心だと、今月の聖書の言葉は、何言ってるの?となります。でも、「自分」の代わりに、私たちに命を授けてくださる「神さま」や、「お友だち」、私たちと同じように命を与えられて一生懸命に生きている「いろんな人たち」つまり「他者」を据えると、聖書の言葉は違った響きを持って私たちに語り始めるんです。視点が変わる時、今まで気づけなかった、様々なことが見えてきます。悲しい時、大変な時、ふさぎこんでいる時にだって、感謝する思いを持つこともできるし、喜びを見つけることだってできるんです。そんな心がこどもたちの心に育ちますように!             

                       

                        荒谷 出(こども園宗教主任)