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10月 取りくむ・のびやかに

10月の主題  取りくむ:3歳以上児  のびやかに:3歳未満児

10月の聖句  喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい。 ローマ信徒への手紙12章15節

10月の讃美歌 「神様に感謝」:共通、「どんどこどんどこ」:以上児


取りくむ・のびやかに

 

 ちょっと外に出ただけで金木犀の香りが、足元には秋の虫たちが飛び交い、見上げる青空に白筆が様々な模様を描きます。体を包み込む穏やかな空気と涼やかな風、五感を刺激する素敵な演出が盛りだくさんな涼しい季節を迎えました。その上、心動かす行事も山ほど待っている季節。未満児の主題は「のびやかに」です。とびっきりの季節を未満児の子ども達には五感一杯に季節そのものを味わい、まったりと「のびやかな」時を過ごして欲しいと思いますし、「のびやかに」体を一杯使って自ら動きだし、遊びを楽しんで欲しいと願います。

 

以上児の主題は「取りくむ」です。二学期は園生活が初めての3歳児だって経験の積み重ねと興味関心の広がりとで、「こうしてみたい」「こうやったらなんとかできる」といった遊びへの見通しができ、意欲をもって様々な事へ向かって挑戦が始まります。できること、やっては見たができないこと、それでも季節という素敵な環境が、応援する仲間が、寄り添い背中を押してくれる保育者が、何よりも失敗しても大丈夫という園生活を通して培った経験値が「やりたい」気持ちを、何度でも繰り返し「取りくむ」力に変えてくれるでしょう。何よりも、一人ひとりの「やりたい」気持ちを大切に心動かし「のびやかに」「取りくむ」時を重ねて欲しいと願っています。

 

ハレルヤ通信 10月号

 

透き通るような青空の下、コスモスが風にそよぐ心地よい季節になりました。通勤の車窓からも色付き始めた稲穂に彼岸花が田の畦道をその花色の赤に染めて教えてくれています。まだ残暑の日もありますが、それでも朝晩は気温の差が大きく思わず厚手の上着を準備する夜も在り、実りの秋が確実に近づいて来ていることを知らされます。朝晩の寒暖の差に体調を崩されている方はおりませんか。今年はすでにインフルエンザが流行していると聞きます。お子様始めご家族の体調管理には十分お気をつけ下さい。       

 

相棒が居なくなったのでいつまで続くのか計り知れない処はありますが、健康の為に朝晩30分以上は歩くことを続けています。相棒と14年近く歩き続けた行程は様々で今はその思い出も紡ぎつつ、季節との出会いや語らいが自分を取り戻すギアチェンジの時ともなっています。今は私の歩調に合わせ歩いていますので結構な距離を歩き、汗を流す心地よさを味わう程に進化しています。

 

 行事の多い季節に入ります。さまざまな行事に向かう子ども達の「やりたい」気持ちを一番に、その気持ちを高める保育の環境づくりを大切にしながら、「できる」「できない」では無く、できない自分が否定されず失敗しても大丈夫という思いが、その過程を繰り返し楽しむ原動力になること、又、神様が一人ひとりに異なる力を下さっていることに気づき、感謝しつつ、それぞれの力を使い、皆で力を出し合うことの楽しさや心地よさを味わう経験を重ねて行くことができたらと願っています。気持ちの良い季節もきっと応援してくれることでしょう。        

 

                              園長 白石由紀子