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3月 期待する・だいすき

3月の主題  期待する:3歳以上児  だいすき:3歳未満児

3月の聖句  わたしは必ずあなたと共にいる。

       出エジプト記3章12節

3月の讃美歌 3歳以上児:「ちいいさいにわ」、3歳未満児:「小さなあかちゃんだったのに」


期待する・だいすき

 

先日の何ケ月ぶりかの雨と例年に無い温かさとで、一夜明けただけなのに車窓からの景色が一変していました。田畑の麦の若葉や野菜の緑が生き生きと甦り、キラキラと輝く春の日差しを身体いっぱいに吸収し、はち切れんばかりに輝いている姿が飛び込んできました。

 

2018年度がスタートし今日まで、春夏秋冬を経て、今の友達、保育者、こども園がだいすきになり安心して園生活を重ねるまでに成長した未満児の子ども達。大きくなっていること、できる様になった一人ひとりの成長を神様に感謝する保育者の姿を通し、信頼関係に守られて愛されている経験の日々を積み重ねていきたいと思います。また、たくさんの経験の積み重ねを通して互いの理解が深まり、園生活や遊びに自信を持って取り組むことができるようになった以上児の子ども達は、新しい明日や未来の生活に期待を持って、見通しを持って臨むことができるようになってきました。そしてどんな時もイエス様が共に歩んで下さり、守ってくださっていたことに希望を託し感謝し祈りあいたいと思います。大きくなる自分自身に、その力に自信を持って生活を、活動を積み重ねたいと思います。特に卒園する子ども達が歩む道は決して平坦な道ばかりではないはずです。日々の生活の中で愛されているという実感が自己肯定感となり「どんなことがあっても大丈夫。」と言う大きな助けと支えになると信じて、一人ひとりが自信と希望を持って新しい生活に踏み出していけるよう残された日々を祈り過ごしたいと思います。

ハレルヤ通信3月号

 

「畑が紫色できれいですね。」と声を掛けられ、南駐車場の畑に目をやると、そこはすでに紫色の絨毯に変身していました。「なぜ気づかなかったのだろう。」と我が心に問いかけつつも季節からのプレゼントに改めて感謝し、その広がりを楽しんでいます。三寒四温の季節を迎えたのでしょう。これからは一雨ごとに温かさが増していくのでしょうね。桜の季節もすぐそこまで来ています。

 

この年度の最後を迎え様々の事が走馬灯の様に駆け巡ります。それでも様々な思いを超え今思うのは、この年度も神様の愛の中で全ての子ども達が守られ成長させて頂けたことへの感謝です。

 

信仰を持って生きていると信じていた私に知らされたのが、夫が救急車で運ばれたという知らせでした。病院に駆けつける車の中でも私は心の中で、「大丈夫、大丈夫。神様がいる。」と呟いていました。しかし神様は、二度と会話を交わすことも許さないまま一週間後には私から夫を、息子達から父親を奪い去って行きました。長男は大学1年、次男は高校2年になったばかりで、5月の連休に帰省した他県で新学生生活を始めた長男を家族で送り届けた数日後の突然の事でした。涙を流すことさえ忘れる出来事でその間、神様のなさることを信じ、どれだけ祈ったことでしょう。こんなに祈った事がないと言う程私は祈りました。それでもその祈りに神様は沈黙と言う形で応えて来たのです。「こんなに祈ったのに?」「何も悪いことなどしていない夫を!」「なぜ!」と何度この不条理を神様に抗議したことでしょうか。神様なんかいないと…。ところが、我が身に起こった受け入れ難いこの現実と葛藤している私の只中で共に歩み、涙を流してくださっていた神様の存在に、神様がいて下さったから乗り越えることができたことに気づいたのはそれからしばらくしてからでした。この経験が私の信仰をどんな時も我が手を引き、背を押して共に歩んで下さる神様の「私は共にある」という神様の信頼へと育くまれた実感です。だからこれからも「神様がいて下さればどんな時も大丈夫!」と子ども達を応援し続けて行きたいと思っています。     園長 白石由紀子