5月の主題 見つけたよ:3歳以上児 見つけたよ:3歳未満児
5月の聖句 父と母を敬いなさい。
コリント信徒への手紙Ⅰ 3章6節
5月の讃美歌 3歳以上児:「あさひがぱっと」、3歳未満児:「このはなのように」
見つけたよ
桜の舞い散った木々の枝々を見上げると、そこには愛らしいあかちゃんの小さな命が息づいていました。
葉桜も素敵ですが、桜の花のバトンを引き継いで、はなみずきの赤や白の花たちが一斉に咲き始めるのも間近いことでしょう。それにしても「今年の連休の長は嬉しくもあり悲しくもあり」が本音です。園での生活がようやく日常化してきた子ども達にとって、このお休みの長さは痛手です。それでも、そんな一人ひとりの子ども達の現状をゆったり受け止めながら、爽やかな季節の後押しも受けながら、一人ひとりが『安心できる自分の居場所』ができれば、子ども達の心は自然に外へ外へと心が向いていくことでしょう。「なんだろう」「面白そう」と様々な遊具や物・者に興味や関心が向いていくことでしょう。見るもの全てが教材です。その思いや心のひだを保育者が拾い上げながら、「やってみよう」「できるかな」への階段へ繋げる援助や支援ができたらと思います。その出来事を通し、保育者、友達、花や虫との出会いに心を動かす時を大切に支えていきたいと思います。
ハレルヤ通信5月号
萌黄色の季節がやってきました。木々の芽吹きの季節です。眠っていた山々が一斉に目を覚まし、日々変化しもこもこと動きだすかのように、その色合いを替えています。「地球が呼吸している。みんな生きている。」ことを実感する季節でもあります。そんな地球の息遣いを感じるのでしょうか、暑い日は園庭で半そで姿や下着1枚になって遊んでいる子ども達の姿からは、心地よい空気の衣を纏っているようでもあり、体に触れる爽やかな風をいっぱいに受けているようにも見えます。新学期がスタートして早1カ月。新入園児も進級児も自分一人で力の全てを使って新しい環境を自らの力で乗り越えようとしています。その力の源は「必ず迎えに来てくれる。」という保護者の皆様への信頼です。「迎えに来たよ。」と、ギュッと抱きしめてくれる変わらぬ愛です。今年のスタートは通常の年度より穏やかな新学期のスタートのように感じます。それでも保護者の皆様にとっては、園でちゃんと身の周りのことができているのだろうか、トイレは大丈夫だろうか、友だちと仲良く遊べているのかしら等と心配は尽きないことでしょう。それでも、そんな気持ちを飲み込んで、「笑顔で送り出し、笑顔で迎える。」の一言に尽きるのでしょうか。この子ども達の力の泉を糧にして、少しずつ園での様々な出来事や自らの経験を積み重ねながら、園が子ども達の安心できる場、楽しい場に変化して行くのです。集団生活を始めることは様々な経験を子ども自身が重ねて行くことです。様々な生き方や多様性を学んで行くということです。子ども自身が主体性を育み自立して行く過程の積み重ねと言えるでしょう。様々な出来事を素敵な物語に子ども自身が自らの力で変えて行くことでしょう。私達大人はそんな一人ひとりの力を信じしっかり支え見守って行きたいと思います。
園長 白石 由紀子