6月の主題 関わりあう:3歳以上児 動きだす:3歳未満児
6月の聖句 あなたがたも賞を得るように走りなさい。
コリント信徒への手紙Ⅰ 9章24節
6月の讃美歌 全園児:「どんどこどんどこ」、「ぱらぱらおちる」
関わりあう・動きだす
親子遠足(年長組・フラワーパーク、牡丹とさつきが見事でした-年中組・伊勢崎市民の森公園、中央にそびえる緑の丘から自然滑り台とふわふわドームが大人気-年少組・大室公園、猛暑の予報も、一面の緑の原っぱと大きい木の下で爽やかいっぱい)はそれぞれの学年が天候に恵まれ緑あふれる自然を満喫しながら親子の触れ合いの時間とクラスの交流が出来ました。園全体の遠足ではお家の方を独占できた子ども達の嬉々とした満足な笑顔がなによりも印象的でした。6月の季節を迎えました。今年の梅雨はどうでしょうか。6月ならではの自然を通し、雨の日には雨の日の発見や遊びが、初夏の日差しの日には水や泥遊びで心身を解放する遊びを、中旬からは楽しみにしているであろうプール遊びも始まります。園庭にはこの季節ならではの小さな虫や花々との出会いが、また栽培を始めたクラスそれぞれのプランターにはお野菜と言う様に天候の変化も含め自然と言う豊かな様々な環境の中で「見たり」「感じたり」「気づいたり」の中から、興味のあることに心動かし、自ら「動きだす」「関わりあう」遊びや活動が展開されることを願っています。 何よりも神様の創られた自然の美しさや不思議さや愛を五感一杯に感じられる季節です。5月のお母さんへの感謝が、動植物や自然を育み私達を守って下さっている神様の大きな愛に繋がるようにと願っています。目に見えない神様を見える形で身近に感じられる季節を、子ども達自身が主体的に遊びを見つけ、動き関わり満喫する日々であるようにと願っています。
ハレルヤ通信6月号
のぞみ棟の軒下に例年ツバメが巣を作り子育てをしていましたが、ここ数年カラスに大事な卵を奪われ続けて懲りたのか、今年は残念ながらツバメは飛来せず子育ての様子も見られなくなってしまいました。そのバトンを引き継いだかのように、山鳩?が園庭のもっこうばらの棚の蔓の中に数年前から巣作りを始めています。今年も卵を産みしばらく温めていた様子でしたが、やはりカラスが・・・。数日前のことその山鳩の巣を年長組の女の子が、テーブルセットを引き寄せて踏み台にし覗き込むように見ていました。私もその子の横に並び見上げてみました。確かに巣の中に卵はあるのです。でも空なのです。私は覗き込んでいる子の気持ちを量りかねながら「卵が見えるねえ・・。」と言葉を続けようとしましたが、間をおくことなく「鳥に食べられちゃったんだよ。楽しみにしてたのに!」の応えが帰ってきました。鳥に食べられちゃったんだ!」の響きには大きな落胆が、「楽しみにしてたのに・・・」の呟きの中に親鳩の気持ちになってその日を楽しみに待っていたであろう気持ちがずしんと伝わってきました。自然の営みの喜びと自然の摂理の厳しさとの双方を2人でしばしたたずみ共有した一時となりました。ある日園庭にいる私に「先生、梅干の木無くなっちゃうの」と年中組の子が話しかけてきました。唐突だったので一瞬何のことか分かりませんでした。それでも良く聞いてみると「お家壊しちゃうんでしょ!」で納得しました。そうなのです。仮園舎を建設するためには、梅の木を刈らなければならないのです。それでも園舎建設が終了した暁には、「梅干の木」を植樹しようと約束したのは言うまでもありません。6月の季節を迎えました。6月ならではの自然の恵、営みの物語を存分に味わって欲しいと願っています。
園長 白石由紀子