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7月 試す・いいきもち

7月の主題  試す:3歳以上児  いいきもち:3歳未満児

7月の聖句  天は神の栄光を物語り、大空は御手の業を示す。

       詩篇 19編2節

7月の讃美歌 全園児:「きみがすきだって」、3歳以上児「うみで泳ぐ」、3歳未満児「おいのり」


試す・いいきもち

 

子ども達が大好きで夏必ず歌う歌があります。こんな歌詩です。♪夏は暑いぞ!夏はすごいぞ!眩しい光がいっぱい!だからじんじんじんじん蝉は鳴くよ命の限りを歌うんだ!そうさ!僕らは皆夏が好き!夏が好き!夏が好き!だって神様の光に包まれるから♪。この歌詩のように、夏は子ども達にとって、特別といえるほどダイナミックに遊びが展開できる素敵な季節のようです。そしてその環境には、なんと言っても水と泥は欠くことのできない素材のようです。

 

6月でも太陽が昇ると地面からの照り返しが強くなります。保育者がホースを持ち出し空に向けて水をまくと、わーと子ども達が群がってきます。さっきまで気づかずに遊んでいた体の熱りを振り払うかのように水しぶきに突進する子、遠巻きに走り回る子と興じる様子は様々ですが、水との会話を楽しんでいることが伝わって来ます。その後、園庭のあちこちに出来た水溜りでお決まりの泥遊び始まります。ぴちゃぴちゃと叩きこね回しその感触を楽しみながら会話を交わし、見えないけれど様々なことを考え遊んでいることが見えてきます。一つの遊びを通し、工夫したり、創造したり(想像したり)、相手がいれば、遊びを展開する為に会話したり、助け合ったり、我慢したり、上手く噛み合わない気持ちを立て直したりとあらゆる知識や経験を使い遊びに向かっていきます。遊びを通して様々なことを試し、試行錯誤を繰り返すことで、「ああわかった」と新たな発見や学びを重ね、次への興味関心へと繋がっていくのです。未満児は無理せず「いいきもち」と繰り返し遊びを重ねることが次への遊びへの興味関心へ繋がることでしょう。大好きな遊びの素材を与えられて存分にダイナミックに夏の遊びが展開されることを願っています。

ハレルヤ通信7月号

 

ファミリープレイデーが雨となり様々な思いのある中、全て子ども達の笑顔のためと飲み込んで園の決定に寄り添っていただき有難うございました。子ども達はご家族の皆様の熱い声援を頂いて、初めての場所でも臨機応変に対応し見事に演技や競技を成し遂げた力や適応能力は「お見事!」と拍手と感謝しかありません。前日「このような心配の無いように、雨でなくても体育館で一度経験できるといいですね。」と言う職員に、「大丈夫、子ども達の力はすごいよ。信じましょう。」などと豪語はしたものの内心不安でドキドキだった私も「脱帽!」です。そして、ファミリープレイデーが雨の日になったことや体育館での出来事が課題や学びやお別れの会にも繋がったことは神様の不思議なお計らいと感謝しています。

 

 幼児期の学びは、小学校の学び=学習とは異なります。幼児は、生活を通して、遊びを通して、実体験を通して、憧れの存在を通して学んでいきます。自らの主体的な学びといっても過言ではないでしょう。ですから、幼児の教育・保育には、子ども達の興味関心の喚起を促す為の環境構成が不可欠になります。「幼児の教育・保育は環境を通して行うこと」の由来がここにあるのでしょう。親の配慮で失敗しないようにと整えがちですが、子ども達はたくさんの失敗から多くのものを学びます。遊びを通して自らの考えをたくさんの試行錯誤を(こうしてみたらどうなるのかと試したり、壊してみたりを繰り返しながら)繰り返し、自ら考えていく筋道を見つけていきます。一人ひとりの興味関心に寄り添いじっくりとゆっくりとその過程の保障に努め、どのような環境に遭遇しても共愛共生の精神と自ら生き抜く力の土台を育む保育をと願っています。    園長 白石由紀子