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11月 共感する・ためす

11月の主題  共感する:3歳以上児  ためす:3歳未満児

11月の聖句  神のなさることは、すべて時に適って美しい。

        伝道の書 3章11節

11月の讃美歌 全園児:「はたけにおやさい」、「アドヴェントクランツに」

       3歳未満児「うれしいあきの」、3歳以上児 「かみさまにかんしゃ」


11月 共感する・ためす

 

大学4号館の道沿いに植えられた桜の木々の間に、数本はなみずきが植えられています。日当たりが良いのでしょうか、朝晩の寒暖の差が大きくなった証でしょうか、職員室の定位置から臨むはなみずきの紅葉が最高な季節に入りました。窓枠が額になり一枚の絵画のようです。私はこの紅葉に出会う度に「秋だなあ」と感じ、落ち葉の舞う様を見て深まり行く秋を味わいます。秋は収穫を身近に感じたり触れたりする機会が多い季節です。そんな自然の懐に抱かれた保育の営みがワクワクする探索感や時間の保障、友だちと恵を共有し、その恵が感謝に繋がることを願っています。秋の恵を沢山感じる経験を重ねること、その遊びを満喫し、十分に心が満たされた時初めて「ためす」=やってみるという行動に繋がるとことが出来るのではないかと考えると、未満児の主題「ためす」は、秋の自然をじっくりと感じる保育が主題「ためす」の要となります。保育者とこの時だから感じられるワクワク感を共感し合いじっくり自然を満喫して欲しいと願っています。以上児の主題は「共感する」です。収穫への感謝がその働き人への関心、神様からの最高のプレゼント「イエス様」をありがとうに繋がった時、クリスマスを待ち望む「アドヴェント」への心の備えが整うことでしょう。クリスマスを待ち望む積み重ねの中で、イメージを共有したり、友だちと共感しながら心からイエス様をお迎えする喜びを重ねて欲しいと願っています。

 

ハレルヤ通信11月号

 

店頭に新米の2文字が目に入るようになりました。給食室のお米も早新米になりました。新米はご飯だけでもパクパク味わえる程しっとりと粘り気があり甘くて美味しいですね。自宅からこども園まで日に日に黄金色に染まっていく稲穂を眺めながら車を走らせて出勤していました。桐生周辺は昨日まで黄金色に輝いていた稲穂の波が、ふと気が付くと切り株を残す田に早代わりしていました。園周辺はまだ黄金色の稲穂が風に揺れていますので、収穫にも時があるようです。そして稲刈りを待っていたかのように、周りの山々の紅葉が始まります。

 

秋の遠足は年中組に付き添いました。行き先は大室公園でした。9月下旬はまだまだ熱く夏と秋とが交差する季節だったので沢山汗も掻き、水も飲みました。トイレにも当然行きます。子ども達は用を済ませ、手を洗いました。半数以上の子どもたちは拭く物(ハンカチ)を持っていませんでした。それを知っていたかのように保育者が園より持参したタオルを差し出しました。また別のトイレの場面では、ポケット代わりにハンカチ用の小さなポシェットからハンカチを2枚取り出し、1枚を自分で使い1枚をお友だちに差し出していた女の子がいました。なぜ2枚?小さなハンカチなので1度使用すれば濡れてしまいます。予備のハンカチだったのかもしれません。でも本当に素直に「どうぞ」とハンカチのない子に差し出していました。それを「有難う」と言って使用する子。そのままシャツの裾で拭きながら走り去る子と様々でした。確かに今の子ども服にはポケットが付いていても小さい。出し入れは大変です。付いていない物さえあります。ハンドドライヤー設置の手洗い場のある時代です。『「ポケットにハンカチを」なんて死語の世界なのかもしれない。』と自問自答しました。タオルは保育者が準備する物?それでよいのでしょうか。2人の息子は洗濯しアイロンして重ねて置いた棚から、自分で用意して登園していました。ハンカチは手を拭くだけでなく様々に使用も出来ます。タオルの共有は不衛生でもあります。ハンドドライヤーも然りです。こども園の環境が子どもの伸びる芽を摘む結果になっているとしたら大変なことです。自分のことは自分でできる子に!自立を手助けする意味を改めて考えさせられた一場面でした。以上児は園外保育だけでなく園生活にも、ハンカチ持参は必須アイテムに!と願っています。   

園長  白石由紀子