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1月「イエスは知恵が増し、背丈も伸び、人と神とに愛された。」

「イエスは知恵が増し、背丈も伸び、神と人とに愛された。」

 ヨハネによる福音書 3章16節

 


 

新しい年が始まりました。今年も、イエスさまと同じように、神様とそして多くの人々に愛されて、こども園にやってくる一人一人が成長していけることを、心よりお祈りしています。聖書は、「愛」について様々な角度から私たちに語りかけます。互いを思いやるこころ、人を赦すこころ、人を受け入れ認めるこころ、そして平和を何よりも大切にするこころなどです。

でも何よりも、人が成長するためには、「愛される」ことが不可欠なことを、教師として、また親としてたくさんのこども、生徒、青年たちに関わってきて痛感させられます。そこで立ちはだかる問いは、では本当の意味で「愛する」ってどうしたらいいの?という問いではないでしょうか。親である存在にとって、「愛し方」は日々直面する問いです。よく、こどもを褒めることの是非が話題になります。褒めることがこどもの成長を促進するという意見と、褒めることでこどもを甘やかしてしまうのではという心配を耳にしませんか?そこで大切なのは、「愛」がこどもに伝わってるかどうかなのかもしれません。こどもを褒める、つまり認めることが、実は親の期待に応えているかどうかであったり、親の物差しだけが基準だったりすれば、こどもたちは「いい子」でいることだけが大切なことと理解してしまいます。

こどもたちが持っている個性に細心の注意を注ぎ、そこのところで、こどもの存在を認めてあげるような褒め方ができれば、「愛されている」ことがこどもたちの成長を促すようになるのだろうと思います。今、ある程度の子育てを終わって、たくさんの反省と共に感じています。

これからの1年、こども園に集まるこどもたちが、「愛されて」それぞれの個性を伸ばしていけることを、心より願っています。                 

(こども園宗教主任 荒谷出)