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5月「父と母を敬いなさい」

「父と母を敬いなさい。」

 エフェソの信徒への手紙 6章2節


新型コロナウィルス感染拡大が止まりません。こども園も、そして共愛学園全体も、いつ終わるかわからない困難の状況に、様々なことが影響を受けています。これから、群馬でもいよいよ、そこいらじゅうに感染者が増えていくことと予測されます。外国の状況を見ていても、そして国内の様子からも、大変な時、人々は一番に犯人探し、責任逃れに向かうようです。人と人との関係がギスギスし、弱い立場の人々が置き去りにされる、そんな社会の意識のうねりが、私たちの生活を支配してしまわないことを願います。

 

こんな時こそ、お互いを気遣い、支えあう心が本当に大きな意味を持ってくるのだろうと思います。「父と母を敬いなさい」という聖書の教えは、家父長制度的な倫理観についての言葉ではありません。いのちを与えられていること、私たちの生活の中で一番大切な真理を大切にしなさいということだと思います。自分の存在の根拠である人を敬うとは、同じように、すべての存在、いのちがかけがえのないものであることを知る知恵であってほしいと願います。こどもたちが、コロナが終息した後、また元気に園庭を駆け回り、お互いの存在を心から楽しむことができるのを、心待ちにしています。             

 

こども園宗教主任 荒谷出