3月の主題 かけがえのない:3歳以上児 大きくなる:3歳未満児
3月の聖句 あなたがたは神に愛されている子供ですから、神に倣う者となりなさい。
エフェソ信徒への手紙 5章1節
3月の讃美歌 全園児:「つくしのように」
3歳以上児「ひとりひとりのなをよんで」、3歳未満児「小さなあかちゃんだったのに」
3月 かけがえのない・大きくなる
心なしか日の出も早くなり、陽の光が輝き語り始めたことで春の訪れを感じています。陽だまりの畦道には菜の花が早、花を付け始めました。日を重ねるごとに春の足音が確実に大きくなってきています。桜の開花も早いことでしょう。3月に入りました。卒園、進級が目の前に迫って来ています。改めて1年の速さを噛みしめています。
3学期を迎えると同時にそれぞれの学年が、学年同士の交流や合同リズム、シャッフルクラスと意図的に先を見据えての準備を重ねてきました。神様に見守られ、保育者や友達と一緒の生活や遊びのなかで「やりたい」「面白い」「できた」を積み重ね、まだまだ喧嘩や失敗もあるけれど、それぞれが小さいながらもできることが増し、自信満々な笑みで「出来るよ」と見せてくれる未満児の姿は、どの子も「大きくなる」の主題そのものであると実感できます。一人ひとりに「大きくなったね」と声をかけ進級につなげていきたいと思います。以上児は、様々な遊びや活動にクラスの一員として「協力する」という互いの力の紡ぎ合わせを積み重ねる中で、神様から与えられた自らの力を信じること、それぞれに与えられた賜物を認め合うことを繰り返し、お互いが「かけがえのない」存在である仲間として今あることに感謝しつつ、共に神様に倣う一人ひとりとして進級や進学の未来への期待と希望に繋げていきたいと思います。
ハレルヤ通信 3月号
陽だまりの梅の花が舞い始めました。枯れ草をのぞいてよく見ると、オオイヌノフグリやホトケノザが小さな花をつけています。ナズナの可憐な行列もあちこちで揺れています。カラスノエンドウが指揮者のようにグーと頭をもたげ始めました。小さな春があちこちで春の歌を歌い始めました。大合唱の歌声が響き合うのも間近ですね。
今年度は園舎建て替えで様々な点で例年通りに行かない中、子ども達の遊びの天才に助けられ、園庭の狭さも、保育計画も予想を超えた展開に感謝でした。改めて子ども達の無限の力を教えられた1年でもありました。カナの会の活動も全てが例年通りにならない中、一から練り直さなければならないことばかりの活動を子ども達の幸せのためにと、最後まで力を尽くしてくださったカナの会の役員さん。支え続けてくださった会員お一人おひとりに感謝いたします。
先日年長児のお別れ遠足にルナパークに行ってきました。動いていると上着がなくても気持ちの良い穏やかな春の1日を与えられ、10名の「いちごグループ」の元気印パワー全開のエネルギーのお裾分けをもらいながら豆自動車乗車から始まり、次々と様々な遊具乗車の体験を繰り返しながら全ての遊具を楽しむことが出来た「あっ」という間の1時間でした。思えば今年度の年長児は計画していた行事のほとんどが晴天に恵まれず、今回は何度目の正直だったのでしょうか。それでもまだ疑心暗鬼で「これからお天気悪くなるかもしれないよ。」なんて言い出す子もあったほどです。着いた時からすでに「お弁当食べたいな。」と呟いていたお弁当の時間。どの子も満面の笑みでお弁当をほおばっていました。どのお弁当も力作で、朝の保護者の皆様の頑張りがうかがい知れました。「先生見て、見て!」と差し出す子ども達の手から受け取ったのはお手紙です。「楽しんできてね。」「たくさん食べてね。」「お話を楽しみに待っています。」等々、「池の名前を教えてね。」等クイズ付きもありました。お弁当への愛だけでなく、こんな素敵なメッセージのプレゼントを準備しているなんて!なんて素敵なママやパパなのでしょう。この「愛されている」という実感の積み重ねこそが、これから待っている未来を切り開く子ども達の大きな力の源になっていくのだろうと思った瞬間でもありました。素敵な保護者の皆様にハレルヤ!です。
園長 白石由紀子