「あなたがたは神に愛されている子供です。」
エフェソの信徒への手紙 5章1節
いよいよこども園の新しい年度が始まります。ご入園、ご進級、それぞれおめでとうございます。新しい園舎に入って、こどもたちもワクワクの毎日だろうと思います。しばらくは毎朝泣いて過ごすお子さんも、当然いるだろうと思います(笑)
(このお手紙書いている時点では、まだ園舎は完成していませんが・・・。)
完成前にお手紙書いていることを考えると、この手紙が皆さんに届くこれから1週間の間に、世界と日本の状況もどんなことになっているか予想もつきません。コロナウィルスの猛威が世界中の人々を脅かしている今、はたして、平常通りにお子様たちがこども園での生活をスタートできているのかどうかもわかりません。
人々は不安と、恐れと、混乱に巻き込まれているかもしれません。何が原因で、誰のせいでこんなことになったのか、人はすぐにその答えを求めます。そんな思いが、人々や国々の間に対立や憎しみを生み出していないことを祈ります。
そんな中、ある教会で、コロナウィルスの混乱の中で、3つの約束ごとを毎週集まる人々と確認していることを知りました。1つ目。だれでも自分たちの中に感染者がいる可能性があることを意識して予防を怠らないこと。2つ目、もしかしたら、自分が感染して、ウィルスを撒き散らしてしまっているかもしれないということをいつも意識して責任ある行動すること。3つ目、たとえどちら側になろうとも、みんな、神様によって愛される存在、一人一人であることを、決して忘れないこと。
こども園の教育の土台も、このような思いに通じます。こども園に集まってくる一人一人は、例外なく、神様に愛されたかけがえのない存在だということを、一番大切なこととして、一人一人の成長を見守ることをめざす共愛学園こども園の歩み、ご家庭の皆様も思いを同じく、新年度の毎日を迎えてくださることをお祈りしています。
こども園宗教主任 荒谷出