「わたしは必ずあなたと共にいる。」
出エジプト記 3章12節
今月の聖句、逃亡者として異国の地に身を寄せていたモーセが、神様から呼び出され、故郷のエジプトで王(ファラオ)と対峙してイスラエル民族を解放させなさいと命じられた時、自分のような者にそんなことできるはずはないと、神様に訴えたのですが、その応答として神様から与えられた言葉です。
たとえどんなに困難が待ち受けていようとも、「私があなたと共にいるから大丈夫。あなたはひとりじゃない。」という神の言葉です。
その言葉を心の支えに、モーセは人生の最大のチャレンジに挑む勇気を与えられました。こどもたちも、成長の過程はすべて人生のチャレンジです。特に今卒園して新しい生活を始める年長さんたちにとっては、彼らが意識しているかどうかは別にして、人生の大きな冒険の始まりです。これまでと違った環境で、新しい出会い、新しい勉強、新しい生活のリズムを身につけなければなりません。
くじけそうになる時にも、「神様はかならず自分を見守って下さっている」という聖書のメッセージが、一人一人の心の支えになってくれることを、心よりお祈りしています。
聖書のメッセージ、いろんな形で表現されますが、「神は愛です」という言葉も、その意味は、どんな時にも、神様はあなたと共におられる。あなたは孤独ではない。そういうことだと思います。クリスマスのメッセージも、「その子はインマヌエル(神は共におられる)と呼ばれるであろう」というマタイ福音書の言葉が、同じことを語っています。
こども園での生活の中で、そのことがこどもたちの心の礎になってくれることを願っています。
(こども園宗教主任 荒谷 出)