今月の聖句 7月
「勇気を出しなさい。」
ヨハネによる福音書 16章33節
共愛学園こども園の隣に、旧アメリカンボード宣教師館が建っています。その宣教師館を見るたびに、昔放映された「大草原の小さな家」というテレビドラマを思い出します。
ある時、インガルス家の主人公ローラの姉であるメアリーが、高熱が原因で両眼を失明してしまいます。メアリーは生きる希望を失いました。そして自分の目が見えなくなったことをどうしても受け入れることができませんでした。そんな時、父親のチャールズが彼女に「私は目が見えない。私は目が見えない」と大きな声で言いなさいと言ったのです。メアリーはなかなかそれを口に出すことができませんでした。けれどもとうとう最後に泣きながら「私は目が見えない。私は目が見えない」と言ったのです。愛情深い父親チャールズは「よく言った。よく言った」と彼女を抱きしめました。不思議なことにメアリーが「私は目が見えない」と口に出した後、落ち着きを取り戻し、目が見えない事はもはや彼女の生きる大きな障害ではなくなりました。それから彼女は盲学校の教師になって大きな働きをしていきます。
イエス様が弟子たちさらに私たちに与えてくださったこの御言葉「勇気を出しなさい」の背後には今までもあなた方を愛し、これからもあなた方を愛していくと言うイエス様の強い思いがあります。
共愛学園の保育は、宣教師館の小さな部屋から始まりました。日本の子どもたちに神様の愛を伝えたいとの女性宣教師の思いは、今も私たち保育者に受け継がれてきています。共愛学園こども園の子どもたち一人ひとりが、あのメアリーのように困難な状況に出会った時、神様の愛によって育まれ、今も神様の愛が注がれていることに気づかされ、新たな勇気をいただいて、人生を歩んでほしいと願っています。
(園長 押川幸男)
旧アメリカンボード宣教師館
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