6月「探しなさい。そうすれば、見つかる。」

今月の聖書のみ言葉は、イエスの語られた有名な「山上の説教」の１節です。

７節の全文を書き出すと、「求めなさい。そうすれば、与えられる。探しなさい。

そうすれば、見つかる。門をたたきなさい。そうすれば、開かれる」。それぞれの行為は「求めなさい（願い求めよ）」「探しなさい（探し求めよ）」「門をたたきなさい（門が開かれるのを求めよ）」。となっています。これらの表現は、ユダヤ教では祈りを表すものであったようです。そしてそこには何か貴重なものを得ようとする時の期待感が溢れています。一般的な「求める」行為から、「探す」というより具体性を持ったものへ、さらには「門をたたく」というかなり明確な内容を持つ行為へと進展しています。

そしてその求めに対して約束されているのは、全く無条件にそれが与えられるということです。しかもイエスの弟子だけでなく「だれでも求める者は受け、探す者は見つけ、門をたたく者には開かれる。」という普遍的な呼びかけです。「あなたがたの天の父(神さま)は、求める者に良い物をくださる」(11節)のです。

神さまは私たちがご自分に向かって求め、探し、門をたたくことを喜んで下さるのです。祈りとはそういう神さまとの交わりに生きることです。

共愛学園こども園の子どもたちが、園生活を通して神さまに祈ることを許されていることに気づいて、神さまの祝福を求め祈りながら、１日１日を健やかに過ごして欲しい、と切に願っています。　　　　　　　　　　　　

園長　押川幸男