今月の聖句 9月
「あるものは百倍にもなった。」
マルコによる福音書4章8節
8月上旬、南ドイツの小さな村オーバーアマガウを訪ねることができました。
この村は、17世紀ペストが大流行していた1633年、村民たちはペストの退散を神に祈り「もし祈りが聞き届けられペストの蔓延が収まったならば、感謝のしるしとして10年に一度受難劇を上演する」という誓いを立てたところ、その後この村からペストの死者は出なかったそうです。これをきっかけとして、翌年の1634年に最初の受難劇がおこなわれました。受難劇(passion play)とは、イエスさまが十字架刑で殺され「受難」を受ける過程に関する劇です。本来は2020年開催の予定でしたが、コロナ禍のため今年に延期になりました。村の人口5,000人に対し、毎日4,500人収容の劇場が満席になります。開催期間に45万枚のチケットが用意されているそうです。
世界中からこの「受難劇」を観劇するために、住民の約100倍の人々がこの村を訪れるのです。驚くべきことです。
さて、イエスさまのたとえにおいて神さまのみ言葉は、種のように、良い土地に播かれれば、百倍の実を結ぶと言われます。
共愛学園こども園の子どもたちも、毎日神さまのみ言葉を聞いて、一人ひとりの心に神さまのみ言葉が確実に播かれています。神さまが一人ひとりを大きく成長させてくださることを信じて、2学期からのこども園生活を歩んでいきましょう。
園長 押川幸男
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