· 

2月「ここに愛があります。」

今月の聖句 2月

「ここに愛があります。」

ヨハネの手紙①4章10節


私が以前牧会していた東京の教会は、冠婚葬祭が非常に多い教会でありました。由緒あるホテルも近くにあり、昔から芸能人の結婚式も多く、一時期は年間100件ほどの結婚式が行われていたようです。私が主任牧師の時代には、結婚式は土曜日だけ行うことになっていましたが、それでも毎月結婚式がありました。多い時は毎週結婚式がありましたけれども、その結婚式で、司式をする時、私が毎回朗読していた聖書箇所が7節から12節で、今月のみ言葉もその聖書箇所に含まれています。

「わたしたちが神を愛したのではなく、神がわたしたちを愛して…」(10節)とありますように、まず神さまが私たちを愛してくださった。わたしたちが神さまの存在を知らない時にすでにわたしたち一人ひとりを愛し、生命を与えてくださったのです。

結婚する2人に対して結婚準備の勉強会でもお話ししていたのですが、今までそれぞれ違う環境の中で育った2人が神さまの導きによって出会いさらに結婚する思いを与えられ、それぞれが自分の意思で結婚しようと決意する。よく考えてみれば、そのような2人がこれからの結婚生活を歩むこと自体が奇跡のように思われます。結婚後の生活を考えますと、様々な問題に対して、今までの違った環境の中で育った価値観や習慣、そういう中で子どもの育児について意見が食い違うこともあり、

 

 

  あるいは今まで気づかなかった相手のちょっとした言動に、嫌な感情を持ったりすることもあるでしょう。考えてみれば、一緒に生活するということ自体が、2人の思いだけではなかなか乗り切れないものかもしれません。2人の結婚生活にどうしても必要なものは、神さまの祝福です。結婚式の中心は、結婚する2人の結婚への決意と司式者が2人に神さまの祝福を祈ることなのです。

 

「愛する者たち、神がこのようにわたしたちを愛されたのですから、わたしたちも互いに愛し合うべきです。」(11節)と、神さまが私たちをお互いに愛する者へと招いてくださっています。

 

神さまから子どもを育てる使命を与えられた保護者の方々にとっても、子どもの健やかな育ちが、神さまの祝福によって支えられていることを忘れないでほしいと願っています。

 

共愛学園こども園の子どもたちが、保護者の方々と園の保育者に囲まれて、その真ん中で神さまの愛と祝福を注がれて、健やかに心身共に成長していくことを祈っています。 

園長 押川幸男 



コメント: 0 (ディスカッションは終了しました。)
    まだコメントはありません。