今月の聖句 8月
「わたしは雲の中にわたしの虹を置く」
創世記9章13節
古代の人たちにとって、虹というのは、稲妻の光の矢を放つように、神さまの武具である弓と思っていたようです。ですから嵐の後に空にできる虹は、恐ろしい光景だったのです。それはまさに破壊のシンボルでもありました。ところが神さまは、武具である弓を破壊のシンボルではなく救いのシンボルにしたというのです。虹は、ノアや私たちと神さまとの恵みの契約を思い出させるものとなりました。
初代教会は、初めは信仰のシンボルとして十字架を使いませんでした。なぜなら、イエスの十字架上の死の悲惨さが、弟子たちの記憶の中であまりにも生々しかったからでした。その代わりに初代教会は、しばしばノアの箱舟を描いていたそうです。
私が学生時代ドイツにホームスティした時、その町の教会(ランデスキルへ)が箱舟を型どっていて、町の人々はキルへ(教会)と言うよりはむしろ、アーヒェ(箱舟)と呼んでいました。そして教会の礼拝堂には十字架と箱舟が掲げてありました。
虹を見たノアが、永遠の救いの契約を立ててくださった神さまに目を向けたように、共愛学園こども園の子どもたちが日々の礼拝や遊びの中で神さまに心を向けて豊かな人生を歩んで欲しいと願っています。
(園長 押川幸男)
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