今月の聖句 12月
「ひとりの男の子がわたしたちに与えられた。」
イザヤ書9章5節
イザヤは紀元前8世紀に活躍した預言者です。イエスさまが生まれる700年以上も前に預言者イザヤが、救い主の誕生を預言した言葉です。イエスさまの誕生は、この預言者イザヤの時、700年も前から預言し、待ち続けられてきたのです。
イザヤ書9章5節には「 ひとりのみどりごがわたしたちのために生まれた。ひとりの男の子がわたしたちに与えられた。」とあります。
ここでは「わたしたちのため」と二度繰り返し言われています。イエスさまは「わたしたちのため」にお生まれになりました。それも赤ちゃんとして。それはイエスさまが、人と共に生きてくださり、「わたし」ではなく「わたしたち」となってくださったということでもあります。イエスさまによる救い。それは神さまがわたしたち人間と共に生きる者となられたということです。
私たちが人生を歩む中で、だれも自分を理解してないと思う時、絶望的な思いになります。イエスさまが与えてくださった救い。それは、財産、能力、権威などではなく、ただ共にいること、「わたし」と共にいてくださる、インマヌエル(神は我々と共におられる)の神さまなのです。ですから、神さまはどのような時にあっても、私たちを見捨てることはないのです。どのような時にも、私たちと共にいて、寄り添い、生きていてくださるのです。
今、わたしたちはクリスマスを楽しみに待つアドベントの季節を迎えています。このアドベントの季節に、わたしたちは、わたしたちと共に生きるために赤ちゃんとしてこの世に来てくださった救い主イエスさまを心から迎える準備をしたいと願っています。
(園長 押川幸男)
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