今月の聖句 1月
「わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。」
ヨハネによる福音書15章5節
水に乏しいパレスチナの地では、木の存在はきわめて重要で、その価値は計り知れないものがあります。樹木のあるところは、オアシスであり、そこには人間をはじめ鳥や動物が住める場所であり、いのちが保証される場所でもありました。中でもぶどうの木はパレスチナで生活する者にとっては、イチジク、オリーブと並んで最も重要な実のなる木として、繁栄の象徴でもありました。
イエスさまは最後の晩餐の中で、弟子たちを前にして、「わたしはぶどうの木。あなたがたはその枝である。人がわたしにつながっており、わたしもその人につながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ」と語っています。
「実」や「実を結ぶ」とは、単に自分自身が努力して得た「成果」ではなくて、まことのぶどうの木、いのちの木であるイエスさまが結ばせる実なのです。豊かな実。それは「喜び」「感謝」「兄弟姉妹の愛」などです。
イエスさまは「わたしはぶどうの木」と言われ、わたしにつながっているなら、わたしにとどまっているなら、その結果として必ず多くの実を結ぶと約束してくださっています。
この約束に信頼して、どんなことがあってもイエスにつながっていることを喜び、イエスから離れることなく新しい一年を過ごしてまいりましょう。
(園長 押川幸男)
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