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2月「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい。」

今月の聖句 2月

喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい。

ローマの信徒への手紙12章15節


 自分が本当にそれを得たいと願い、長い間努力してきたけれど、結局得られなかったもの。それを友人が手に入れて喜んでいる時に、共に喜べるでしょうか。表面上では「良かったね。」と言えても、心から一緒に喜べるかといえば、そうはならないでしょう。逆に、自分が持っているものを友人が失って嘆いている時、その嘆きを我が事として受け止めることが出来るかと言えば、これも難しいのではないでしょうか。

聖書において、「共に」という言葉は、とても大切な言葉です。私たちの「共愛学園こども園」の理念は、「共に愛し、共に生きる」です。クリスマスの出来事の中で、救い主の誕生を告げた天使は、その幼子は「インマヌエル」と呼ばれると語りました。その意味は、「神さまは私たちと共におられる」という意味です。

すなわち、イエスさまの誕生によって、神さまが私たちと「共に」いてくださるということが目に見える形で実現したのです。

 ローマの信徒への手紙の著者であるパウロが、「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい」と語っているのは、イエスさまが「喜ぶ人とすでに共におられ、泣く人とすでに

共におられる。」という前提があるのです。私たちがその人と共にある前に、イエスさまがその人と共にいてくださっている。だからこそ、私たちはイエスさまの招きに応えて、

周りの人と共に生きる一歩を踏み出すことができるのです。

 共愛学園こども園の子どもたちに、周りの友だちの喜びや悲しみに共感する心が、

イエスさまによって豊かに育まれることを願っています。    

 

(園長 押川幸男)

 


群馬県在住星野富弘さんの詩と絵

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