今月の聖句 4月
「新しい歌を主に向かって歌え。」
詩篇96編1節
いよいよ2024年度が始まりました。ご入園、ご進級おめでとうございます。園のこどもたちは新しい環境に喜んでいるでしょうか?それとも不安を感じているでしょうか。きっとお一人おひとりが違う受け止め方をして、お一人おひとりがこれからそれぞれの乗り越え方を身につけていくのではないかと思います。
私は園のすぐお隣にある大学の教員ですが、及ばずながらこのページのような形で、あるいは様々な行事で、園児の皆さんのサポートができたらこれ以上の喜びはありません。そんな喜びもあって、大学構内でこどもたちの声が聞こえるたびに嬉しさでいつも手を振ってしまいます。こどもたちを見てくださっている園の先生方にはご迷惑だったかもしれない、と、後から反省することしきりです。しかし、日々の生活で「こどもの声が聞こえる」ということはなにものにも代え難い、人類にとってのまさに「福音」、なにより喜ばしい知らせではないかと思うのです。
さて、こんなふうに考えてみると「新しい歌を主に向かって歌え」の意味が、より一層はっきりとしてくるのではないでしょうか。
新しい環境、新しい年に私達は、期待や不安にかられます。実のところそれはとても豊かで、恵みに満ち溢れたことです。それがポジティブなことであっても、ネガティブなことであっても、こどもたちは保護者のみなさんや先生方に向かってたくさん声を上げることでしょう。それをしっかりと受け止めていければと思います。同じようにわたしたち大人も、喜びであれ不安であれ、ぜひたくさんの声を周りに届け、耳を傾けましょう。こうした人の営みこそが、きっと、「新しい歌」なのです。
お子様と皆様の1年の歩みが、大きな愛と祝福に満ちあふれていますよう、心よりお祈りいたします。
大学宗教主任:古澤健太郎
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