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5月「沖に漕ぎ出して網を降ろし、漁をしなさい。」

今月の聖句 5月

沖に漕ぎ出して網を降ろし、漁をしなさい。

ルカによる福音書5章4節


ゴールデンウィークで一息ついた後は、しばらく祝日もない日々が続きます。新しいこと、新しい試みが押し寄せてくる季節かもしれませんね。

今月の聖句「沖に漕ぎ出して網を降ろし、漁をしなさい」は、「思い切って諦めずにやってみよう」というような意味を持っています。一晩中頑張っても魚が捕れず、諦めて帰ってきた漁師たちにイエスが投げかけた言葉です。漁師たちは「夜通しやって無理だったのに、まあ、そこまで言うなら・・・」というやる気の無さで船を出すのですが、イエスの言った通り今度は大漁で帰ってきます。イエスを信じた彼らは、この後その教えを世界中に広めに行きます。

「これ以上は無駄だ」、「うまくいくはずがない」、「きっと失敗する」。そんなふうにいろいろと思い悩むよりも、思い切って飛び込んでしまえば案外うまくいくもんだよ、やってみなければわからないよ!という意味でよく用いられるのですが・・・

 

実をいうと、私はこの聖句があまり得意ではないのです。もうちょっと詳しく言うと、「この言葉で誰かを応援するようなことが好きではない」、と言ったところでしょうか。私にとってこの聖句は、あくまで「自分自身を勇気づける」ために使うものであって、誰かが他の人を無責任にけしかける言葉ではないように感じるのです。

 

新しいことに戸惑い迷う季節であるからこそ、私達は決して「誰かに言われたから」ではなく、自分の心の中でこそ、この聖句に向き合いたいものです。こどもたちに関わる私達一人ひとりがそのようにあることで、きっと、こどもたちにも自分の心を見つめることの豊かさが伝わるのではないかと思います。

 

私達の営みが、園でのこどもたちの生活が、御恵み豊かなものでありますように。

 


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