· 

6月「見よ、それは極めて良かった」

今月の聖句 6月

見よ、それは極めて良かった

創世記 1:31



聖書の最初に収められている創世記1章に伝えられている天地創造の物語の中に繰り返し使われているフレーズが、6月の聖句の言葉です。

これは単にパターンとして繰り返し登場するのではなく、聖書の一番大切なメッセージを伝えている言葉でもあります。神は世界の一つ一つのものを創造され、私たち一人一人にも命を与えられ、そしてそれはすべて「とても良かった」と言われたというのです。

僕の大好きな映画に寅さんシリーズがあります。人情味あふれるこのシリーズの魅力は、悪人が登場しないことのような気がします。いつも癒されて、全シリーズをこれまで何回も見てしまいました。これは山田洋二監督の映画に共通しているとも思います。すべての登場人物にどこか不完全な部分、悲哀が潜んでいながら、そのすべてが愛おしい大切な存在だという視点が貫かれているように感じます。

ハリウッド映画にも何度も見てしまう映画があります。「フォレスト・ガンプ」という映画です。一人の自閉症と障碍をもった少年が激動するアメリカ社会に翻弄されながらも、純粋な愛を貫いて生きる様を物語にした、アカデミー賞を総なめにした感動作品です。

この中で、人から「のろま」、「うすのろ」と馬鹿にされながらも、いつもお母さんからかけられていた「あなたは他の子と同じ。神様にもらった大切な価値をもった存在なのを忘れなさんな。」という言葉です。その言葉が人生の様々な場面でこの人物の絶対に揺るがない強さに繋がっている物語です。

結局、この映画でも彼の生き方を通して伝わってくるのは、人は自分に価値がある、大切にされるに足る存在なのだという揺るぎない土台を心の礎として持った時、不条理や悲劇、困難に遭遇しても、その人を最終的に支える力となるのだということです。

聖書の最初に伝えられる物語の言葉も、神はすべてのものを創造され、そしてそれはすべて価値あるものであると言っていること、そしてそれが私たちを生かす本当の力であり知恵なのだということだと思うのです。

こども園で過ごすこどもたちの心の土台がそんな言葉にしっかりとつながったものとなることを心より願っています。

こども園宗教主任  荒谷 出



コメント: 0 (ディスカッションは終了しました。)
    まだコメントはありません。